トーキョースパムCHANNKOSUMO

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自然科学以外の日本の学問は単なる翻訳ものと揶揄されることもいささかあるがそのもっとも顕著な分野が哲学であるといえる。

日本においては真に独創的な哲学者・思想家は意図的に無視あるいは軽視される傾向が強く、単に哲学知識を持つだけの学者を哲学者と定義する傾向にあるのが事実である。原因の一つは明治初期に西洋哲学が導入されたとき、西洋哲学の思想があまりにも詰屈な漢熟語で翻訳されてしまったためであるといえる。

先述のように「哲学」という用語そのものがその代表例であった。ドイツにおいては、それらは伝統や日常によって裏付けされたものだったが、日本における哲学は多くの人の日常から懸け離れたものとなってしまう。その傾向はドイツ観念論に対する漢熟語から外来語をそのまま使う英米流の分析哲学、フランス現代思想が主流となった現代でもあまり変わらない。